眼科
言葉の話せない動物は、目の病気にかかっても初期段階では気付かずに、相当進行してから見つかることが多いです。
眼の問題でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談下さい。
目の検査をおすすめします
以下の項目に当てはまる方はぜひ検査を受けてください
- 瞬幕被覆術
- 目が濁って見える
- 目やにが出やすい
- 白目の部分が赤い
- 5歳以上
- 眼をしょぼつかせる
- 眼をこする時がある
※ 純血種のワンちゃん、ネコちゃん、ウサギさんたちは若い年齢でも眼の疾患が認められることがあります。
眼科健診はどのようなことをするの?
眼科健診は、問診、診察後に眼の検査をします。まず、外見的な異常を確認します。
目やに、充血、涙やけなど外よりの診察で確認できる場合もあります。
眼圧の検査は、健康時にも測っておきましょう。
涙の量を測る検査があります。
パグやシーズー、ボストンテリア等の短頭種や加齢により涙の量が不足してきますと、
角膜炎など多くの眼のトラブルを起こす場合があります。
ドライアイの状態となります。人も最近多く御存知の方も多いと思います。
涙管のトラブルが考えらえる場合は、フローレスという蛍光色素を用いた検査をします。
眼にフローレスの液体を1滴落とし、眼から鼻の鼻孔までの涙管が詰まっているかどうかを検査します。
小型犬には涙管閉塞が多く認められます。特に、目頭が汚れている場合は早めの検査をしましょう。
次にスリットという眼科の器械を使い、眼瞼、まつげ、結膜、球結膜(白眼の部分)、
角膜の表面、虹彩の状態等を検査します。
角膜の潰瘍などは、フローレスという蛍光色素で染めて確認いたします。
これらの検査で異常がありましたら、さらに細かい検査を行ないます。
白内障を含めて、さらに眼の奥の検査では、瞳孔を目薬により広げて水晶体の状態の検査を行ないます。
シニアの眼科健診では、必ず検査をいたしましよう。さらに眼底の検査は、眼底カメラで検査いたします。
眼科検査は、全て眼科専用器機で専用の部屋で行います。動物に痛みも与えず検査が可能です。
眼科健診の結果は、担当獣医師が丁寧に説明いたします。検査結果により、治療や日常のケアーの方法、
今後の治療について御相談いたします。また、犬種による眼の病気、眼の病気の予防についても相談いたします。
眼科健診メニュー
ジュニア眼科健診 0才〜3才
動物は種類により、眼の異常や病気は多く気がついたときには進行している場合も多くあります。 先天的な眼の病気、逆さマツゲ、涙管閉塞、結膜炎、角膜の異常等の眼の病気は早めの検査で確認ができます。
シニア眼科健診 4才〜10才
目の全体の検査が可能です。そろそろ白内障の始まる年齢です。
ジュニア眼科健診に前眼房検査、涙量検査、涙腺疎通検査、スリットによる角膜検査、 フローレス検査、白内障検査、眼底検査、眼圧検査が追加されます。
1年に1回は検査しましょう。
シルバー眼科健診 10才〜
シニア眼科健診にさらに詳しい眼科検査が追加されます。
1年に2回は検査しましょう。
眼科健診は予約で行なっておりますので、お電話でも可能です。
動物ドッグと一緒に検査も可能です。
診療・検査機器のご紹介
※ 画像をクリックすると拡大画像がご覧いただけます。
当院にて可能な主な手術、及び処置
チェリーアイ(眼の内側に赤い突出物が確認できます)
わんちゃんに多く、眼の内側の瞬膜が外転して露出した状態となります。
症例写真
手術では脱出した瞬膜腺を内側に戻し、元の位置に縫いつけます。脱出した瞬膜を切除すると涙の量が少なくなり、ドライアイになる事があるため、危険です。
写真2 チェリーアイ整復手術 |
写真3 チェリーアイ手術後 |
眼瞼部腫瘤
まぶたにできる腫瘤は大きくなると手術後にまぶたの変形をおこすことがあります。まぶたの長さのさ3分の1までが理想です。
症例写真
手術では脱出した瞬膜腺を内側に戻し、元の位置に縫いつけます。脱出した瞬膜を切除すると涙の量が少なくなり、ドライアイになる事があるため、危険です。
写真1 下眼瞼にできた腫瘤 |
写真2 術後写真 |
その他
- 瞬幕被覆術
- 結膜被弁術
- 緑内障毛様体レーザー凝固術
- 逆さ睫毛レーザー脱毛
- 眼球摘出等
統合医療 眼科治療
当院は眼科の治療に力を入れております。各種眼科の器械を揃えて副院長はじめ、スタツフも常に眼科の研修に参加し、一般的な眼の病気と眼科疾患の予防にも力を入れております。
イヌ、ネコのみではなく、トリ、ウサギなどのエキゾチック動物の眼科診療もいたします。
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