症例紹介

症例:前庭疾患 ポメラニアン、12才の男の子です。

肝臓病、腎臓病、角膜潰瘍、白内障の治療中でした。ある日、斜頸、旋回、起立困難となり、元気食欲もないとのことで来院しました。

前庭疾患と診断し、治療を行うことになりました。

治療は元気・食欲低下には分子栄養療法として、マイヤーズ・カクテル(高度栄養点滴)の皮下点滴、総合ビタミン剤、EPA/DHA、COQ10、グルタチオン(肝臓薬)、BCAA(アミノ酸)などを飲んでもらいました。

前庭疾患の治療にはホモトキシコロジーというドイツの医療、オゾン注腸法とCBDオイルを使用しました。

 

経過:

食欲は次第に改善していきました。

前庭疾患の経過はゆっくりで、進行は止まりましたが十分な改善は認められませんでした。そのためCBDオイルの濃度を徐々に増加してみました。そうしますと、高濃度のCBDオイルを飲ませて1時間程しましたら、今までたてない状態だったのが、立ち上がり歩くことが出来るようになりました。その後もCBDオイルと他の治療との併用治療で歩行が可能になりました。

前庭疾患は一般的にはステロイド治療が主な治療です。このワンちゃんは肝臓や腎臓の病気がありましたので、今回はCBDオイルとホモトキシコロジー等の治療で改善しました。体に優しい治療で改善されたことは、飼い主さんにとつてもワンちゃんにとつてもとても良いことです。

CBDオイルは様々な神経症状に効果が認められております。痙攣発作、てんかんの治療や予防にも効果が認められ、アメリカではCBDオイルの抗けいれん剤が認可されております。

CBDオイル