プードル、13才の男の子です。
他院で慢性腎不全と診断され、食事療法、リン吸着剤による治療をしましたが、食欲、元気がなく改善はありませんでした。別の動物病院に行き点滴をしましたが、食欲はなく、嘔吐もあり元気はなくなり心配しておりました。
そのような時知人より、ホモトキシコロジーというドイツの医療が腎不全に良いと聞き、インターネットで検索して当院に来院しました。
初診の時は元気なく、目の力も低下して顔付も良くなくぐったりして、とても体調が悪い状態でした。
元々タンパク質の多い良質なフードを与えておりましたが、腎不全の食事は腎臓の状態によっては、タンパク質の少ない食事が基本になります。ワンちゃんにとっては、腎臓が悪いから今までのフードと違うフードを与えられても、素直に新しいフードへの切り替えは難しいのです。飼い主さんは色々と工夫していましたがなかなか食べてくれませんでした。
初診の検査では尿素窒素(BUNとも表示されます)の値は正常の4倍以上
(90以上)の高値で、食欲も無く嘔吐もありました。
震え、ふらつきなどの神経的なトラブル、夜間の行動の問題もあり、加齢性の変化に伴う老齢よりの症状と考えられました。
治療:
ホモトキシコロジー療法(注射、錠剤)、マイヤーズ・カクテル(栄養点滴)
、CBDオイル、MATORIX療法(液体の飲み薬)、アミノ酸製剤、リン吸着剤、食事療法による治療を行いました。MATRIX療法はすべて天然原材料で、栄養、解毒、慢性炎症の改善、生体エネルギーの改善などがあり、がん始め様々な慢性疾患に使用し効果を得ております。➡MATRIX療法へ
腎不全の治療には一般的に、リンゲルに少量のビタミン等を入れた点滴療法が行われています。当院では、単に脱水改善のための点滴ではなく、マイヤーズ・カクテルという高濃度のビタミン、腎不全に良いアミノ酸、強肝剤等を入れた点滴剤を使用しています。静脈点滴と皮下点滴による点滴方法があり、病気や老齢の動物には直接栄養が点滴により体に行渡りますので、とても効果があります。
今回のワンちゃんは皮下点滴による栄養点滴を行いました。
CBⅮオイルは神経症状や多くの老齢に伴う病気そして腎不全にも効果があります。MATRIX 療法は基本的に解毒、体の代謝改善などに効果があり、人でも腎不全の患者さんに使用しております。
現在、治療開始して5ケ月程になります。腎臓の検査の数値も下がり、腎不全のステージ1になりました。とても元気になり、顔付きもとても良く若返りました。食欲もムラはありますが改善しております。震えやふらつきもなく、夜はぐっすりと眠っております。診察は2階のソファーのある部屋で行っています。最初はダルそうで元気ありませんでしたが、最近はリラックスしてソファーで寝るようになりました。若返ってお顔もとても可愛くなりました。
とても元気で可愛い顔になりました。