症例紹介

慢性外耳炎、眼瞼の赤み、慢性の皮膚炎が食事療法と栄養療法で改善したワンちゃん

チワワとダックスのMIX、4才の男の子です。

 

慢性外耳炎、眼瞼の赤み、背中に沿って腰までフケが沢山あり、四肢の末端を絶えずなめており、赤くはれふやけた状態が続いておりました。今までは、治療してなく自宅で定期的にシャンプーをしておりました。

 

今まで与えていたフードは、糖質(炭水化物)が多いフード出タンパク質は

26%のドライフードでした。おやつも糖質(炭水化物)の多いフードでした。

 

体格はやや肥満傾向でした。

 

血液検査をしましたら、ALPという肝臓の検査の数値が上昇しておりました。糖質(炭水化物)の多いフードを与えているワンちゃんはALPの値が上昇することはよくあります。

 

さらに、尿素窒素、クレアチニンの値がかなり低下しておりました。尿素窒素とクレアチニンは一般的にこの値が上昇すると腎臓の働きが悪くなっていると考えらます。しかし分子栄養療法ではこれらの数値が低下していることは、体内のタンパク質、代謝が低下していることをしまします。ちなみに、尿素窒素は健康なワンちゃんは20mg/dl、クレアチニンは1.0mg/dlほどの値が適正値と考えられます。クレアチニンの低下は体のタンパク質の低下に伴い体の筋肉量が低下しているこが考えられます。若いワンちゃんにとっては、タンパク質の低下はとても心配なことになります。

 

このワンちゃんは今までのフードとおやつを中止してもらいました。

 

肥満傾向(体重7.6Kg)なのでダイエットを提案しました。

 

タンパク質の多い、良質なフードの変更により今までの症状は改善しました。

 

体重も現在は6.5Kgとなりとても元気に生活しております。