ホモトキシコロジー、栄養点滴をしております。とても元気で長生きです。
猫甲状腺機能亢進症
MIX猫、19才、避妊雌
初診は14才で、他院よりの転院です。初診時は血尿、頻尿があり、血液検査、エコー検査で、腎不全のアイリスの分類、ステージⅡと甲状腺機能亢進症と診断されました。
治療:
最初はリンゲル液と少量のビタミン剤の点滴とホモトキシコロジー注射薬と甲状腺機能亢進症の飲み薬より治療を開始しました。しばらくして、老齢の猫ちゃんの体調のことを考えてマイヤーズ・カクテルという高栄養の点滴療法に変更をしました。マイヤーズ・カクテルは高栄養のビタミン、強肝剤と腎不全に使用可能なアミノ酸などが含まれています。老齢に多い猫ちゃんの腎不全は腎臓の働きが2個の腎臓を併せてその機能が25%以下になった時に血液検査に異常が出るのです。腎臓の主な検査には、血液検査、尿検査、レントゲン検査、エコー検査などがあります。当院では尿検査を勧めております。7才以上には年に4回は検査しましょう。猫ちゃん、わんちゃんの1年は人の4年ほどに相当しますので、年に4回検査しても、人では1年に1回の尿検査という事になります。尿検査で注意してもらいたいのは、主に尿たんぱく、尿糖、尿比重、沈査です。特に尿比重が低下している場合は腎臓の働きが1/3以下のこともありますので要注意です。尿比重が軽度に低下(1.030以下)していても血液には異常がないこともあります。
腎不全は加齢と生活習慣病の一つとしても考えられますので、この猫ちゃんは現在も1週間に1回のマイヤーズ・カクテル(栄養点滴)と飲み薬の治療で19才を迎えました。尿素窒素とクレアチニンの値は少し上がりましたので、現在はアミノ酸製剤、リン吸着剤をプラスしました。
現在19才になりますが、小量ずつフードも食べて、性格もとてもおだやかで安定した生活をしております。
19才にはとても見えません!!