症例紹介

セキセイインコのペローシス

症例はセキセイインコです。生後まもなくから足が開脚状態で起立歩行ができず、うつぶせで動けない状態です。
原因として、遺伝性や、栄養不足等が考えられます。
 
 
  
来院時。開脚状態で腹ばいになり、動けません。


 
 
 

治療として、テーピングを実施しました。


 
 
 

テーピング10日後。姿勢の改善が認められます。


 
 
 

テーピング2週間後。少しずつですが、歩けるようになりました。

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犬の椎間板ヘルニア手術

今回の症例はシーズーとミニチュアダックスフントのミックスのワンちゃんです。
症状は左右後肢の麻痺、起立、歩行不可、深部痛覚消失、自力排尿不可の状態でした。
MRI検査を実施したところ、第2腰椎の椎体上で、左腹側から脊髄圧迫所見を認め、椎体中央で圧迫は最も強く認められました。圧迫物質は、第1~2椎間から第2~3椎間に変位し、第2~3椎間からの椎間板の脱出を疑いました。
 
 
 

来院時。後肢が動かず、起立ができません

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MRI検査では第2腰椎と第3腰椎の間に重度の圧迫病変を認めました。


 
 
 

手術は側椎弓切除術です。
麻酔後、うつ伏せにし、背中の毛刈り、消毒を行ないます。

開始時

 
 
 

筋肉を剥離し、椎弓を露出。

 
 
 

ラウンドバーにて椎弓を削ります。

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脊髄が露出しています。
腹側より、逸脱した椎間板物質が脊髄を圧迫しております。

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摘出した椎間板物質。

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手術風景

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術後トレッドミル実施。この段階ではまだ後肢は動かせていません。

 
 
 

手術後約2ヶ月経過。順調に改善しました。

オス猫の排尿困難に対する会陰尿道瘻形成術

猫は排尿障害を起こしやすく、特に雄猫は重症化すると尿道が狭くなり、自力での排尿が困難になることがあります。そうのような症例に対して、会陰尿道瘻形成術という手術を行ない、自力排尿が可能になる方法があります。
今回のネコちゃんも尿石症由来の膀胱炎から尿道狭窄を起こし、手術の適応となりました。

まず、うつぶせに寝かせ、術野の毛刈り、消毒を実施、肛門に巾着縫合

尿道にカテーテルを挿入し、包皮周囲の切開

尿道を周囲組織から剥離

陰茎後引筋の切除

尿道の幅を十分に確保するために、尿道球腺を少し超えた先の骨盤尿道の筋まで尿道切開を実施

広げた尿道粘膜を周囲皮膚と縫合

術後所見

このあと、尿カテーテルを留置し、ネコちゃんが傷を舐めないように。気をつけます。

術後1ヶ月後の所見
傷はすっかり目立たなく、きれいになりました。排尿も順調です。

モルモットの膀胱結石

血尿を主訴とし、レントゲン検査にて膀胱内の結石を認め、手術を行ないました。

術前風景
手術前酸素化。呼吸、温度管理に細心の注意をはらいます。

仰向けにし、マスク装着、下には温風ヒーター、心電図モニター、毛刈りをし、消毒をします。

膀胱切開、結石を摘出、膀胱内洗浄後縫合



摘出した結石、及び皮膚縫合部

術後の回復も良く、排尿も改善しました。

犬の股関節脱臼

ソファに上がった際悲鳴を上げ、以後左後肢挙上、跛行を主訴に来院しました。
レントゲン検査にて左の股関節脱臼を認め、大腿骨頭切除術を実施しました。

手術前、右下に寝かせ、毛刈り、消毒、滅菌ドレープ装着

術中写真。大腿骨頭を露出したところ。

サジタルソーにて骨頭切除、摘出

縫合時

手術前後のレントゲン写真。左が術前、右が術後。

術後3日後。順調に歩行しております。

チンチラの骨折

チンチラの左後肢の骨折です。

注射針をピンニング材料とし、整復術を行ないました。

術後写真

その後順調に回復、歩行可となりました。