症例紹介

症例:猫 肥満細胞腫  MIXの猫、4才の女の子です。

他院で肥満細胞腫と診断され、手術、抗がん剤の投与を勧められてセカンドオピニヨンで来院しました。

 

経過:

2才の頃より耳の付け根にポツンと小さな腫瘤が出来ておりました。経過を見ていましたら、赤くなり出血するようになり動物病院に行きバイオプシーという細胞検査を行いました。病理検査の結果は「肥満細胞腫」でした。獣医師より手術と抗がん剤の治療を勧められ、飼い主はセカンドオピニヨンで来院しました。

初診時はとてもシャイで怖がりの様子で通院の車の中でもずーとと鳴いていたようです。性格は元々シャイで神経質、パニックになり易く飼い主さんは通院の心配を話されていました。

飼い主さん年齢も若いので手術、抗がん剤以外の治療を希望されました。

 

治療:

まず、食事の変更をお願いしました。腫瘍は食事中の糖質(炭水化物)をエネルギー源としますので、タンパク質の多い、糖質(炭水化物)の少ないフードに変更し、総合栄養剤を与えてもらいました。

さらにCBDオイルと腫瘍の局所にはCBDオイルの軟膏を塗ってもらいました。

また、水様性の珪素水を飲みに入れてもらいました。

初診より1ケ月後に来院しました。

初診の際はとてもシャイでしたが今回は穏やかで、顔付きもフレンドりーでした。通院の車の中でも落ち着いていたそうです。

食事の切り替えもスムーズで良く食べて、便の状態も良く元気になっているとのお話でした。軟膏を付けても気にしなく治療ができたそうです。

CBDオイルを与えるようになぅてから、性格はとてもフレンドりーになり、食事の変更や栄養療法により、最近は被毛の艶も良くなり、体格もとてもしっかりとなりました。腫瘍も小さくなり、手に触れないような状態になっております。

現在は治療後1年になりますが、定期的に診察、治療を続けておちますが、経過は良好です。

猫 CBDオイル

症例:分離不安、カミナリ恐怖症、皮膚炎、消化器症状、緑内障  シーズ、14才の男の子です。

性格はおとなしく、分離不安、カミナリ、花火に恐怖がありとても飼い主さんは困っておりました。消化管のトラブルもあり、長い間下痢、便秘に悩んでおりました。長年皮膚炎があり、当院での治療と定期的なシャンプーと皮膚の匂いが出てくるとご自宅でもシャンプーをしておりました。白内障より緑内障を併発し治療中です。

 

治療:

治療は食事に気を付けてもらい、栄養療法とホモトキシコロジーによるの皮膚の治療をしました。しかし、カミナリ、花火は季節により毎日のこともあり、とても飼い主さんはとても困っておりました。

 

経過:

そこでCBDオイルを提案しました。そうしましたら、今までは遠くでのカミナリの音や花火にも怖とても怖がっていたのに次第に恐怖は少なくなりました。そして嬉しいことにカミナリが近くでなっても、花火が上がっても大丈夫になったのです。約1年間CBDオイルを続けていますが、性格も明るくなり自己主張も出来るようになりました。下痢や便秘も改善して毎日良い便をしております。CBDオイルは腸の炎症を改善する作用もあります。腸では体の70%もの免疫に関係していると言われ第2の脳とも言われておりますのでお腹の状態が改善することは、体全体に良い結果をもたらすのです。今までは全身の皮膚炎がありあちこちが赤くなり、良く舐めて匂いもありましたが、最近は殆ど皮膚の炎症もなく匂いもなくなりました。さらに緑内障のため眼圧が高く痛みもありましたが、現在は安定しております。CBDオイルは抗酸化作用、抗炎症作用そして免疫調整作用がありますので、アトピー含め皮膚炎には有効です。しかしCBDオイルのみでは改善は難しいですので、必ず食事療法と総合栄養剤、などの栄養療法は必要です。今回のワンちゃんは約1年間CBDオイル、食事療法、サプリメント療法(栄養療法)を続け、今の状態が得られたのです。

飼い主さんはCBDオイルを飲むようになってから、カミナリ、花火恐怖症の改善、性格がとても明るく元気になり自己主張も出来るようになりました、

毎日良い便もでるようになり消化器症状や長年の皮膚炎の改善、精神状態の改善が見られたことはCBDオイルの効果と考えられますとお話されております。

CBDオイル

症例:前庭疾患 ポメラニアン、12才の男の子です。

肝臓病、腎臓病、角膜潰瘍、白内障の治療中でした。ある日、斜頸、旋回、起立困難となり、元気食欲もないとのことで来院しました。

前庭疾患と診断し、治療を行うことになりました。

治療は元気・食欲低下には分子栄養療法として、マイヤーズ・カクテル(高度栄養点滴)の皮下点滴、総合ビタミン剤、EPA/DHA、COQ10、グルタチオン(肝臓薬)、BCAA(アミノ酸)などを飲んでもらいました。

前庭疾患の治療にはホモトキシコロジーというドイツの医療、オゾン注腸法とCBDオイルを使用しました。

 

経過:

食欲は次第に改善していきました。

前庭疾患の経過はゆっくりで、進行は止まりましたが十分な改善は認められませんでした。そのためCBDオイルの濃度を徐々に増加してみました。そうしますと、高濃度のCBDオイルを飲ませて1時間程しましたら、今までたてない状態だったのが、立ち上がり歩くことが出来るようになりました。その後もCBDオイルと他の治療との併用治療で歩行が可能になりました。

前庭疾患は一般的にはステロイド治療が主な治療です。このワンちゃんは肝臓や腎臓の病気がありましたので、今回はCBDオイルとホモトキシコロジー等の治療で改善しました。体に優しい治療で改善されたことは、飼い主さんにとつてもワンちゃんにとつてもとても良いことです。

CBDオイルは様々な神経症状に効果が認められております。痙攣発作、てんかんの治療や予防にも効果が認められ、アメリカではCBDオイルの抗けいれん剤が認可されております。

CBDオイル

認知症、徘徊、前庭疾患、多発性椎間板ヘルニア、柴犬、10才の男の子です

CBDオイルは抗炎症作用、鎮痛作用、多くの神経の問題(痙攣発作、てんかん、各種神経疾患、認知症など)、免疫のコントロール(免疫の調整)、老齢疾患、各種慢性疾患、各種がんにとても効果があります。

当院のCBDオイルは臨床CBDオイル医学会推奨のオイルを使用しております。

当院のCBDオイル使用症例を紹介いたします。➡CBDオイルの詳細はこちら

 

◎症例: 認知症、徘徊、夜鳴き、前庭疾患、多発性椎間板ヘルニア

柴犬、10才の男の子です。

 

他院で1ケ月間入院治療したが改善せず悪化傾向となり、獣医師よりこれ以上は治らないから自宅で看て下さいと言われました。

初診の時は、全く立つことができなく診察台に横になり、元気もなくぐったりしていました。お話を聞きますと、しばらく前より認知症と前庭疾患、多発性椎間板ヘルニアと診断されて治療をしていりました。夜鳴きもあり、部屋の中を1日中ぐるぐるまわって落ち着かなくなりました。その後起立ができなくなりなりました。1ケ月間入院治療しましたが、殆ど立つことが出来なく寝たきり状態になり、食事もとれなくなりました。担当の獣医師よりはこれ以上の治療は出来ませんと言えわれとても困っておりますと飼い主はお話になりました。

当院に来た目的は鍼灸治療を希望されての来院でした。

 

治療:

飼い主さんの話を聞いて、まず認知症や徘徊、前庭疾患、多発性椎間板の治療としてCBDオイルを勧めました。CBDオイルが抗炎症作用、鎮痛作用、多くの神経の問題、免疫のコントロール、老齢の病気にとても効果があります。

長い間の入院生活も認知症状を進行させた可能性もあるため、出来るだけ飼い主さんとの時間を多くとってもらうように外来での治療をお願いしました。

食欲もなく全身的に痩せて、筋肉もかなり少なくなっていましたので、分子栄養療法による治療も併用しました。具体的には食事、サプリメント、マイヤ―ズカクテルという高栄養の点滴療法、そして多発性椎間板ヘルニアや腎臓の治療にはホモトキシコロジーというドイツの医療を併用しました。さらに鍼灸療法、リハビリ、ドッグ゙マッサージ療法を治療に入れました

1週間後より食欲が改善傾向となり、症状が改善してきて顔付きもよくなり体を起き上がることが出来るようになりました。

約1ケ月後には、手で支えてあげると立つことが出来るようになりました。

その後2ケ月後ころより自力で歩行が何とか出来るようになり、3ケ月後には大好きな散歩も可能になりました。

もう立てない、歩けない、治療はこれ以上はないと言われていた飼い主にとつて、奇跡が起きました。諦めないで良かったというお話がありました。

 

初診時

CBDオイル

1ケ月後

CBDオイル

 

猫.MIX.避妊雌.22才.BW5.3Kg

病歴・治療:

高齢な猫ちゃんで、今まで糖尿病と腎臓不全、ステージⅡで治療中でした。

 

右後肢の肉球の腫れに気付いて病理検査したところ、非上皮性に由来する悪性腫瘍と診断されました。高齢のため手術は望まれなかったため、局所治療として、レーザー治療、エタノール注入法、オゾン化クリーム軟膏などを使用しました。

 

全身療法はオゾン注腸法、マイヤーズ・カクテル点滴療法、ホモトキシコロジ―療法を用いました。しかし、先端のがん治療を進めても腫瘍は大きくなり、出血、化膿と骨まで見えるようになりました。

 

丁度、新しいサプリメントである医療用CBDオイルの治験のお話があり使用を試みました。飼い主さんは初めて聞くCBDオイルに戸惑っておりましたが副作用が少なく、腫瘍、老齢の病気、糖尿病、腎不全にも効果が認められていることを話して了解を得ました。

 

CBDオイルは1日2回口に直接投与してもらいました。口に入れることを嫌がる時はフードに入れてもらいました。CBDオイルは舌下静脈より吸収され効果が早く出ます。フードに入れると効果は下がりますが、口より与えることが難しい場合は行います。

 

今までの治療は平行して行いました。

 

 

経過:

1ヶ月ほどたった時より、飼い主さんより「腫瘍が少し小さくなっているようです」と報告がありました。99日経過したときは、腫瘍は縮小してきました。炎症や出血も落ち着いてきました。

 

その後、次第に腫瘍は小さくなり、出血や化膿も落ち着き皮膚の再生もしてきました。(写真125日目)

 

その後、腫瘍は縮小し351日目にはかなり改善しました。

新しいサプリメントCBDオイル療法 症例

このネコちゃんは、CBDオイルや糖尿病、腎不全の治療を続け24才に天国に旅立ちました。高齢で、病気の治療をしながら24才まで生活出来たことに、飼い主さんは大変に満足しておりました。

 

 

治療前:

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柴犬.頭部腫瘍.去勢雄.17才

〇〇動物医療センターで頭部腫瘍と診断され、余命宣告されたわんちゃんが来院しました。抗がん剤で治療しましたが、改善はなく副作用が強く嘔吐、下痢m食欲の著しい低下があり、治療の限界を伝えられました。さらに、老齢(17才)で、MRIなどの検査は麻酔のリスクもあり出来なく自宅で様子みて欲しいと言われました。

 

初診時は頭頂部がおおきく腫脹し、両目が開かない状態でした。食欲なく、元気なく動くことができなく、横たわっておりました。

 

治療:

飼い主さんは、他の人より高濃度ビタミンC点滴療法を勧められ希望されました。

来院初日より、高濃度ビタミンC点滴療法とかなり衰弱しているので、マイヤーズ・カクテルの高栄養の点滴とオゾン注腸法、ホモトキシコロジー、そしてホメオパシーなどの治療を行いました。

 

経過:

1週間に2回の通院を開始しました。

 

高齢のため、硬いフードは食べることが難しく、食事は手作り食を中心に、ミキサーで軟らかくして与えてもらいました。

 

その他、栄養療法として、プロテイン、アミノ酸、総合ビタミン剤、高酸化ミネラル、VA、EPA/DHA、ビタミンE、持続性ビタミンC、乳酸菌製剤などを無理のない範囲で併用しました。

 

次第に頭頂部の腫れが少なくなり、眼の腫脹も減少してほゞ2ケ月目には正常な状態となりました。

 

1ケ月間治療し、食欲も改善し散歩も可能となりQOLも改善してきましたので、1週に1回の通院となり、通院のストレスと高年齢を考えて、次第に通院間隔を空けて、様子見ながら治療を継続しました。一般状態もよく、治療の間隔も月2回の点滴と自宅でのケアとなりました。

 

治療間隔を空けてもその後は腫瘍の増大はありませんでした。腫瘍は落ち着いておりましたが、高齢のため、徘徊、認知症、ボケ症状がでてきました。それでも、飼い主さんはしっかりと看護をされておりました。

 

その後、治療8ヶ月で眠るように旅たちました。飼い主はとても満足していると話をされました。

 

初診時写真

 

2ケ月後

柴犬.頭部腫瘍.去勢雄

 

 

 

マルチーズ.去勢♂.9才.5Kg

頸部に大きな腫瘍あり肺にも転移しており手術や治療は出来ないと言われ、、余命2ケ月と余命宣告され、セカンドオピニョンで来院しました。

 

初診時は頸部が腫れており食欲はやや低下しておりましたが、比較的元気はあり、体調は維持されておりました。飼い主は出来る限りの治療とQOLが得られる治療を希望されました。

 

  • 頸部CT検査:  6×4.5×4.3cm
  • 犬の癌 頸部CT検査
犬の癌治療 高濃度ビタミンC点滴療法

 

治療:

飼い主さんと相談し、高濃度ビタミンC点滴療法とマイヤーズ・カクテル(高栄養点滴療法)、オゾン注腸法、レーザー療法、ホモトキシコロジー(ドイツの自然療法)、ホメオパシー、漢方薬として補中益気湯などによる治療を開始しました。

 

食事は高蛋白質、糖質制限食を中心に与えてもらい、さらにオーソモレキュラー療法(栄養療法)を併用しました。医療用サプリメントは、ビタミンB群、EPA/DHA、バイオラクト、VA、BCAA、グルタミン、持続性ビタミンC、乳酸菌製剤、免疫サプリメント:冬草夏草などを与えました。これだけの栄養が必要なのと、感じる方もおられることでしょう。

 

がんは自分の体の細胞が極度の栄養のトラブルが続き、正常の働きが出来なくなりがん化して、がんとして増殖していくのです。がんになった体には高容量の栄養素は必須です。

 

経過:

1週間に2回の治療を2ケ月ほど行い、治療間隔を1週間に延長しました。

 

経過は良く、食欲、元気も維持されていました。腫瘍の大きさは変化がありませんでした。治療開始より、1年半ころに咳が出るようになり、レントゲン検査で、肺の腫瘍が増えておりました。しかし、呼吸困難や酸素吸入を入れるような状態もなく、生活することができました。ある日、飼い主さんより電話が入りました。ワンちゃんが急死しましたとの連絡でした。元気で来院しておりましたので、非常に驚きました。

 

理由を確認しましたところ、台所の机の上に置いていた鶏肉を盗み食いして、追いかけたら、一気に飲み込んだ様で、そのまま窒息状態となり息を引き取ったとのことでした。

 

食欲があり、鶏肉を食べたかったのでしょう。普通のワンちゃんでしたら、飲み込めたのかも知れません。頸部の腫瘍食道が腫瘍によりかなり圧迫されていましたので、飲むことができなかったと推測されました。

 

飼い主さんよりは、「余命宣告されて、今日まで病気がないような状態で生活出来て、良かったです」とのお話がありました。

 

 

ゴールデン・レトリバー.肝臓腫瘍.避妊雌.13才

肝臓腫瘍で肺転移あり。肝臓腫瘍は10cm大の大きさでこれ以上の治療は出来ないと言われ転院して来ました。初診時は呼吸がとても荒く、食欲・元気が全くなく抱きかかえられて来院しました。顔はむくんでおり、自力で歩くことは出来ませんでした。

 

その他の症状として、尿漏れがあり、椎間板ヘルニアにより歩くことにも問題がありました。

 

長年、アトピー皮膚炎があり、定期的にシャンプーをしておりましたが、改善しませんでした。飼い主さんは、他院で見捨てられたため、何とかしてくださいと遠いご自宅より、時間をかけて来院しました。

 

治療:

高濃度ビタミンC点滴療法を中心とした治療をすることになりました。体力の低下があるので、マイヤーズ・カクテルという高栄養の点滴を併用しました。さらに、オゾン注腸法、ホモトキシコロジー(ドイツの自然療法)、総合ビタミン剤、持続性ビタミンCなどのサプリメント、ホルミシス療法も併用しました。

今回のワンちゃんは食欲がなく、体調もかなり低下しておりましたので、糖質の少ないタンパク質の多い缶詰めを勧め、さらに、ご自宅で肉と野菜、トーフなどをスープ状にした、手作食も作ってもらいました。老齢の動物にはドライのみの食事ではなく、十分に水分の入った食事を勧めます。

 

経過:

初診時は自力で立てなく、飼い主さんに抱き抱えられて来院されましたが、治療が終了後には立ち上がりました。ご自宅に戻り、駐車場より、緩やかな坂がありましたが、そこをゆっくりと玄関まで歩いたそうです。そして夕食を少量ですが食べてくれました。

 

治療の初めは1週間に2回より始め、治療が進むにつれて、呼吸状態は改善し、食欲も改善しました。散歩が出来るようになり、坂道も登れるようになりました。顔面のむくみも改善しました。今まではアトピーのため、1週間に2回はシャンプーしても皮膚の掻痒と臭いも強かっのですが、治療が進むにつれて、皮膚の掻痒や臭いも改善しました。

 

このワンちゃんは上記の治療で今まで長年悩んでいた多くのトラブルも改善しました。

その後、経過を見ながら、通院回数を延ばしました。

 

 

初診の時に飼い主さんより、「もう一度、自動車で旅行したい」という願いも叶いました。

 

治療後1年半程たって、朝の散歩を終えて、帰宅し食事を食べました。食後甘えて飼い主さんの膝に頭を乗せて来ました。いつもの甘えなので飼い主さんは優しく頭をなぜてあげました。おとなしいなと思い、確認しましたところ息をしておりませんでした。飼い主さんに頭をなでられている間に、眠るように天国へ旅立ちました。

 

肝臓に腫瘍は残っておりましたが、大きくならず十分にQOLの得られる生活を送ることができました。飼い主さんは十分に満足しておりますと話されておりました。

 

ゴールデン写真

犬の癌 ゴールデンレトリバー

ダックス.心臓血管肉腫.去勢♂.8才.7.5Kg

〇〇動物医療センターで抗がん剤による治療を行ったが、嘔吐、血便、チアノーゼで一般症状の低下して治療困難となり、余命宣告されて来院しました。
飼い主さんが、来院時に「高濃度ビタミンC点滴」をしてくださいとお話されました。
診察をするため、診察台に乗せようとしましたが、自分では立つことが出来なく、手を添えてあげました。呼吸も荒く、舌の色も紫色でした。
胸部レントゲン検査では、心臓が胸腔一杯に大きくなっておりました。胸部エコー検査で、心房に4×2.3cm大の腫瘍(血管肉腫)がありました。体重7.8Kgのワンちゃんの心臓に
このような大きさの腫瘍があるのですから、とても苦しい状態になっておりました。

 

胸部エコー検査:
犬の癌 胸部エコー検査

 

胸部レントゲン検査:

犬の癌治療

 

犬の癌 胸部レントゲン検査

 

治療:

初診時より、飼い主の希望で高濃度ビタミン点滴療法、マーヤーズ・カクテル(高栄養点滴療法)、オゾン注腸法、ホモトキシコロジー(ドイツの自然療法)、ホメオパシー、冬虫夏草、乳酸菌製剤等の治療を開始しました。

点滴を終了した、治療直後に舌の色が改善して元気で走り回りました。飼い主さんと病院スタッフはとても驚き奇跡が起きたという気持ちが一杯になりました。

このワンちゃんは以上の治療を週2回行いました。食欲が改善してきたので、高タンパク食のフードに変更しました。医療用サプリメントとして、プロテイン、アミノ酸、BCAA、グルタミン、総合ビタミン剤、持続性ビタミンC、抗酸化作用のあるミネラル類、CoQ10、ビタミンA、EPA/DHA製剤等を併用しました。

その後、3ヶ月間はとても良好な経過を得られました。

ある日、お散歩に行くため、リードを持ったら、ワンちゃんはとても興奮して走り回りました。その後、急に倒れてしまいました。急性心不全でした。

食欲や体の状態は改善しておりましたが、心臓の血管肉腫は胸腔内を占めておりましたので、激しい運動や興奮は避けてくださいとお話しておりました。しかし、散歩が大好きなワンちゃんでしたので、散歩のリードに興奮してしまったのでしょう。

急に亡くなったことは、とてもショックで悲しいです。しかし、治療の限界と余命宣告されていたのに、死亡の当日まで食欲もあり、普通の生活が出来、十分なQOLが得られたことに、飼い主はとても満足されておりました。

 

チワワの帝王切開手術

チワワのワンちゃんの帝王切開です。

胎仔摘出中

手術後間もなくより、母乳を飲んでくれました。

その後順調に成長し、こんなに大きくなりました。