膝蓋骨脱臼が原因でのACLRの治療法の一部としての関節外固定術

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この症例は8歳のヨーキーの右側膝蓋骨内方脱臼を伴った(青矢印)前十字靱帯断裂例(ACLR)です。更に左右の股関節形成不全(赤矢印)をも伴っています。
  前十字靱帯断裂例(ACLR)
 
通常、ACLRは激しい運動時に発生し易いのが通例ですが、このように膝蓋骨の内方或いは外方脱臼の有る症例では膝蓋骨そして膝蓋靱帯が正常な位置に存在しないので、脛骨の近位端(赤矢印)が絶えず前方へ飛び出し易い状況下にあり、少しの外力でもACLRを引き起こし易くなっております。   前十字靱帯断裂例(ACLR)
 
外科治療は大腿骨滑車溝の再建での膝蓋骨の安定化(赤矢印)を図り、更にACLRに対しては外側種子骨と脛骨稜をケフラー糸で結ぶ関節外固定(黒矢印)が行われます。   前十字靱帯断裂例(ACLR)
 
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