犬の重度の膝蓋骨内方脱臼症の外科治療

●28
この症例はグレード4を示す膝蓋骨内方脱臼の柴犬の正面X線画像です。左側の膝関節は全く正常ですが、右側では大腿骨の内方への湾曲(青矢印)、大腿四頭筋の内方偏位(赤矢印)、膝蓋骨の内方偏位(黄矢印)、脛骨稜の内方変位(白矢印)が観察されます。
  膝蓋骨内方脱臼
 
●29
大腿骨滑車溝の正中横断CT画像です。膝蓋骨(橙矢印)が著しく内方へ偏位しているのが観察されます。
  大腿骨滑車溝の正中横断CT
 
●30
この様な症例では、大腿骨の楔状骨切術(青矢印)を行い、プレート固定(白矢印)を施し、更に、大腿骨滑車溝の再構築(黄矢印)、脛骨稜の外方転位(赤矢印)を施し、大腿骨―大腿直筋―膝蓋骨―膝蓋靱帯―脛骨稜のアライメントを矯正します。
  大腿骨の楔状骨切術
 
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