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6ヶ月令の柴犬の肩甲骨と上腕骨近位成長板の骨折です。
1)、右側肩甲骨の中央部の骨折です(黄色矢印)。 |
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2)、右上腕骨近位成長板の骨折です。頭側(白矢印)、と尾側(黒矢印)、の二つのピースに分離しています。さらに上腕骨本体は尾側に大きく偏位しています(青矢印)。 |
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3)、肩甲骨骨体は非常に薄い骨ですので、プレート固定は適応されません。肩甲棘と骨体の部位に合ったL字型のプレートを作製し、プレートのホールから斜めにスクリューを肩甲棘と肩甲骨骨体に挿入し固定を強固にします。 |
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4)、肩甲骨骨体にワイヤーを挿入し固定をさらに強化します(黒矢印) |
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5)、上腕骨骨体の整復後、上腕骨の二つに分離した頭側のピースはラグスクリューで固定し(白矢印)、尾側に分離した大きな骨片は上腕骨遠位よりK-ワイヤーを挿入し関節腔内に侵入せぬように固定します(黒矢印)。
かなり難易度の高いOPでしたので成長後の障害が残らない事を期待しています。 |
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