●60 1)この症例は中型日本犬の右側のごく一般的な複雑骨折です。 |
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2)骨折部中央の大きな骨片は2本ラグ スクリューで固定され(黄矢印)、更に骨折部の遠位と近位部はプレートと4本ずつの径2,7mmのスクリューで整復固定され、1カ月の安静を約束して翌日退院しました。 | ||
3)二日後に患肢が外側に曲がってきたとの事で来院しました。骨折部でプレートが外側に湾曲しています。退院したその日から自由に放置させていたそうです。 | ||
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4)再OP前の大きく湾曲した脛骨。 | ||
5)骨折部のプレートが完全に破損しています(黒矢印)。 | ||
6)同部位に2mm厚のプレートを二重にして整復固定しました(黒矢印)。更に患肢にはカストを架け確実に固定し、運動を制限し抗生剤の長期投与を行いました。 | ||
7)術後一カ月のX線写真ですが、骨折部近位のスクリューのルーズニングが認められますが骨折部の化骨は順調の様です。 | ||
8)術後三カ月後のX線写真ですが骨折部の治癒は順調に進んでいます。 | ||
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9)術後六カ月目の患部写真ですが、皮膚が薄くなりプレートが見えます(黒矢印)。 | ||
10)この時点で二枚のプレートとスクリューは全て摘出されました。 | ||
11)プレート摘出直後の正面X線写真。 | ||
12)同様の側面X腺画像ですが、骨折部は充分に癒合しています。 | ||
13)その後一カ月後のX線画像ですが、患部は充分に化骨しており、患犬は正常な生活に戻りました。約七カ月に及ぶ治療でしたが、初期の治療(患部の固定と安静)がどれだけ大切かを教えられた症例でした。 | ||